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696 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 23 42 29 ID 8mNjOq+q0 諸君 私は桐乃が好きだ 諸君 私は桐乃が大好きだ 兄貴を嫌いなそぶりの桐乃が好きだ 羞恥のあまり暴力に訴える桐乃が好きだ エロゲーが大好きな桐乃が好きだ 友達思いな桐乃が好きだ 兄貴に感謝する桐乃が好きだ 隠れ努力家な桐乃が好きだ 兄貴の事を話したくて仕方が無い桐乃が好きだ 兄貴のパンツをくんかする桐乃が好きだ 兄貴が大好きな桐乃が大好きだ 自宅で 学校で 通学路で 秋葉原で 公園で メルルコス会場で ビッグサイトで アメリカで 兄貴の部屋で 自分の部屋で この地上で行われるありとあらゆる桐乃の行動が大好きだ パンツを見られた桐乃の平手打ちが轟音と共に兄貴を吹き飛ばすのが好きだ 空中高く放り上げられた兄貴が追撃でばらばらになった時など心がおどる 桐乃の操るエロゲーの妹達が兄貴を撃破するのが好きだ 悲鳴を上げて萌えさかるエロゲーから逃げ出してきた兄貴を新たな妹ゲーでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった デザインをそろえた桐乃のデコリが沙織のガンプラを蹂躙するのが好きだ るんるん状態の桐乃が既に息絶えた沙織を何度も何度も地の底に叩き込む様など感動すら覚える 中二主義の黒猫をリアル評価上に吊るし上げていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶワナビが桐乃の振り下ろした嘲弄とともに金切り声を上げてケータイ小説にばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ 哀れな麻奈美が雑多な気遣いで健気にも立ち上がってきたのを桐乃の腕組みが理性ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える ヤンデレのあやせに滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだったエロ同人が蹂躙されメルルがけなされ見下されていく様はとてもとても悲しいものだ PTAの感情論に押し潰されて殲滅されるのが好きだ 青少年健全育成条例に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ 諸君 私は桐乃を地獄の様に桐乃を望んでいる 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体何を望んでいる? 更なる桐乃を望むか? 情け容赦のないクンカーな桐乃を望むか? 暴虐の限りを尽くし兄を罵倒する天使の様な桐乃を望むか? -------------
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598 名前:ようこそ桐乃湯へ【SS】[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 23 30 22.29 ID ZJZlia3MO [5/5] 「お疲れ様でした。こちらが今夜の宿、『桐乃湯』ですよ」 「ふーん、桐乃湯ねえ…って、ええっ!!」 今回、桐乃は鉄道趣味雑誌からオファーを受けて九州鉄道の旅のモデルを務めている。 ある雑誌での「幸運を呼ぶ黄色い新幹線『ドクターイエロー』を見てみたいな」という桐乃のコメントを編集部が目に止めたらしい。 気づいた人もいるだろうが、もちろん桐乃が鉄道オタクというわけではなく 『Baby Princess』という作品の鉄子な妹、麗の発言の受け売りなのだが。 桐乃も心得ていて、「鉄道好きなお兄ちゃんに刺激されて最近鉄道に興味を持ち出した妹」というポジションで仕事に臨んでいる。 そんな事情もあって、俺は今回桐乃に付き添うことになり、九州を鉄道で駆け回ってきたわけだ。 ようやく仕事も終わって温泉宿でゆっくりできると思ったら、 スタッフさんの計らいというか悪戯というか、泊まる旅館の名前が『桐乃湯』だった…… 「さて、このあとどうするよ。桐乃が先に風呂に入ってくるか?」 「……っしょに、はいろ………」 「なんだって?聞こえないぞ」 「一緒に露天風呂に入ろうって言ってんの!!この部屋には露天風呂あるでしょ」 「それは知ってるけど、何で一緒に入ることになるんだよ?」 「しゅ、取材だからに決まってんじゃん!!」 ここまで来てまたもや小説の取材かよ! 「貸し切り風呂みたいなわけだし、ここはラブホでもないし、問題ないでしょ。 ただ…一緒にお風呂に入るだけの簡単なお仕事なんだから、 それくらい付き合いなさいよ!」 問題ないと自分で言っときながら桐乃の顔がみるみる紅くなってるのが俺にも見えた」 「わかったよ…」 断固拒絶しようとすればできたのに、俺は部屋の露天風呂に先に入ってる。 何だろう、この気持ちは…自分でもよく分からないが、とにかく俺は桐乃を待つ。 「……お待たせ」 そう小さな声で、桐乃は、どこかで見たような赤いビキニをつけて来た。 「…あんまり、じろじろ見ないでよ、恥ずかしいじゃん…」 「わかってるよ、わかってる…」 わかっちゃいなかった。俺は桐乃の、その何だ、むちむちっとした肢体に釘づけだった。 「今日はありがとね、兄貴がついてきてくれて助かった」 「お、おう。てか、にわか鉄ヲタなりきりがバレてないかどうかは自信ないけどな」 「そんなのはどうでもいいの。兄貴がいるだけで、あたしは心強かった…」 なんだよなんだよ、これも取材で主人公へのなりきりか? こんなにしおらしい桐乃とか、ぶっちゃけ可愛すぎるだろ…… やばい、マジでやばい。静まれ、静まれ俺のリヴァ(ry 身体が熱くて、すぐ近くにいる桐乃を、どうにかしたくなってたまらなかった。 それを堪えていたら、なんか頭がくらくらして、あれ………… ごくりっ 冷たい水が喉に染み渡って、俺はふと我にかえった。 目の前に心配そうな顔をして桐乃がいる。 「よかった、気がついて。急にフラフラして横たわったんで、心配したんだから」 「済まなかったな。桐乃が冷たい水を飲ませてくれたから助かったよ。 もう一杯水を飲みたいんだが、あれ?コップは?」 「あのね…慌ててて、コップが見つからなかったから……その、あたしの口にミネラルウォーターを含んで……」 「桐乃……」 「………」 「もう一度、そのやり方で、水を飲みたいって言ったら、イヤか?」 「……バカ、エッチ、シスコン………」 俺はまた、桐乃に水を飲ませてもらった。 口移しで水を飲んだ、それだけしかしてないからな!!!
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『高坂桐乃☆ファンブログ♪』 ※桐,京,御 微エロ注意 「京介くん、たっ、大変だよっ!」 至極平穏な休日。 そうであったはずの日をブチ壊しやがったのは、御鏡のヤローだった。 何故か俺に親近感を抱いてる風のこのイケメン様は、 何故か、どういうわけか、ちょくちょく俺の家まで遊びに来る習性を持っている。 大事な事だから2回も言ったわけだが、正直俺には不思議でならない。 この若さでトップデザイナーなんてリア充様は、本当なら即座に追い出してやりたい所なんだが、 毎回ピンポイントに追い出しにくい状況できやがるってわけだ。 前回は、まあ、桐乃の事だったし・・・ 今回も、血相を変えて俺の家まで来るってことは、何か相当に不味い事態なんだろ? 「で、何が大変なんだよ?」 「京介くんっ!落ち着いて、落ち着いて聞いて欲しいんだけどね!」 「まず、おまえが落ち着け」 「ス、ストーカーだよっ!」 ・・・ストーカー・・・ねぇ・・・ あいつ、懲りてねぇなぁ? 「とにかく落ち着けよ。沙也佳ちゃん、山から抜け出したのか?」 「さ、沙也佳ちゃん?・・・ああ、筧さんのことっ!?そっ、そうじゃなくって!」 「ああ、あれか?今度こそ本当に埋葬されて、掘り返すの手伝って欲しいとかか?」 「だっ、だからっ!新垣さんじゃなくて、桐乃さんにストーカーが―――」 「早く言えっ!つか、説明しろっ!犯人は誰だ!? さっさとブチ殺しに行くからそいつの所に連れていけっ!!!」 「き、京介くんっ・・・く、苦しい・・・」 ハッとして、御鏡の胸ぐらをつかんでいた手を離す。 「すまん、御鏡」 御鏡は、はぁはぁと息を整えて、俺の方に向き直る。 「こちらこそ、ごめん。京介くんの桐乃さんへの愛を低く見積もりすぎていたよ。 京介くんに伝えるなら、もっと穏便に伝えるべきだったね」 御鏡は怒った風もなく、さらりと言ってのける。 発言が皮肉ではなく、本気でそう思ってそうなのが残念すぎるエロゲ脳だ。 「それはともかく、一体誰だ、桐乃のストーカーってのは!」 「ま、まあ、ちょっと待ってくれるかな。順を追って説明したいんだ」 「・・・・・・・・・分かった」 不満はあるが仕方ない。 それに良く落ち着いて考えれば今日は桐乃は部屋でエロゲーのプレイ中だ。 『あに☆ラブ』コンプに12時間かかる事を考えれば、十分な時間の余裕がある。 「昨日、浩平くんと会う機会があってね、お互いのネットサーフィン事情について話してたんだ」 ・・・どこかで聞いたような話だな・・・・・・・・・っ! 「今から赤城のヤローを殺しに行く。止めるなよ、御鏡」 「ま、待ってよ、京介くん!キミは何か勘違いしてるよっ!」 「あのヤローが検索した単語・・・ゼッタイに許すワケにはいかねぇ・・・」 「だ、だから違うんだって!浩平くんが検索したのは、『高坂京介、エロ画像』だから!」 「やっぱりそうなんだな、高坂き・・・京介!?俺かよっ!?」 瞬間、背筋に冷たいものが走り、全身の鳥肌が立つ。 や、やっぱ、あのヤロー、別の意味で殺した方がよくね? 「あっ、そうそう。浩平くんが弁解してたよ。 『瀬菜ちゃんの絵を見るために必死で検索してた』って」 「いや、どっちにしろキモイぞ」 「そうかな?妹さんの事を必死になって調べようとする兄なんて、とても素晴らしいと思わないかい?」 「おもわねーよ」 「さっきの京介くんなんて、もっと素晴らしかったじゃないか」 ・・・まあ、何にしてもだ。 「続きは?」 「そうだったね。結局、その検索で引っかかったのがこのサイトだよ」 そう言って、御鏡はタブレットに表示されたブログを見せてくる。 素早く覗き込む俺。 最悪の想像は外れ、盗撮画像投稿系のサイトなどではなかったんだが――― なんでそんな物を知ってるのかについては・・・聞くな。 ともかく、そうではなかったんだが――― 『わたしの愛しい天使―――高坂桐乃☆ファンブログ♪』 「・・・・・・・・・」 「き、京介くん!?ぼ、僕には京介くんから立ち上る炎が見えるよっ!?」 自分でも激怒しているのが分かる。 ちげーよ。桐乃は俺のもんだっつーの! そもそもなんだ!?この『ラブリーマイエンジェル』を逐語訳したようなセンスのねえサイト名は! 「で、内容は?ブログの内容はどんなのなんだ?」 御鏡は手際よく記事をスライドさせる。 すると、いくつかの写真が公開されていた。 主に桐乃の登下校の様子やモデル仕事の撮影風景などで、加奈子や宮本さん(?)なんかも端に写っている。 記事タイトルは『今日の桐乃』とか『桐乃のスカート可愛い。同じの買っちゃおうかな♪』とか 『冬服カッコいい♪』とか、そんな感じ。 ブログのプロフィール欄には『あやか』という名前と『桐乃みたいなモデルを目指してます』という記述がある。 どうやらモデル仲間で桐乃ファンである『あやか』たんという女の子が――― いや、だまされねーぞ! 何しろ、あの時とは違う。今度は桐乃だ。 きっと『あやか』なんて名乗ったネカマ野郎がっ!!! 「ほら、写真の目線がやっぱりおかしいよね。これは明らかに盗撮だね」 大体な?桐乃が、大勢の人間に見られるってだけでも不愉快なのによ、桐乃に許可もとらず撮影だとぉ? 桐乃はおまえらのものじゃねえっての!!! 「ただ、結構近い所から撮っているのも多いんだよね」 ・・・つーか、桐乃が俺だけのものになればいいんじゃね? そしたら、こんな不愉快な気持ちも味わわなくていいしよ? 「宮本さんに来栖さん、それに多分新垣さんもいるだろうし、 盗撮があったなら気が付いても良さそうなんだけど―――」 「よしっ!決めた!」 「京介くん?突然気合を入れて、一体どうしたっていうんだい?」 「御鏡、おまえは全力をもってストーカー野郎を捕まえてくれ」 「ああ。もちろんそのつもりだよ。ただ、男って決まったわけじゃ―――」 「任せたっ!俺は桐乃の方をなんとかするっ!」 「えっ、どういうこと?ね、ねえ、京介くんっ?京介くんっ!」 わけの分からない事を言う御鏡を尻目に、俺は桐乃の部屋に向かう。 エロゲーを中断させるのは忍びないが、まあ、仕方ない。 もう、後戻りなんて、出来ないんだ。 (ちゅっ・・・) 朦朧としていた頭の中がはっきりと冴え渡る。 今、俺の唇に触れたのは・・・ 「えへへ。おはよ、京介」 真っ赤な顔をした、妹妻が隣に居た。 密着してるので首から下は見えないが、それでも服を着ていないことはわかる。 「ちょっ、あ、あんたっ・・・っ!」 真っ赤な顔が、さらに真っ赤になり、まるで茹でダコ状態だ。 だが仕方ねーだろ?朝のリヴァイアサンってのはこんなもんだ。 それに、こんなに魅力的な妹と触れ合ってるんだからな。 「桐乃」 ベッドから逃げ出そうとする桐乃を、有無を言わさず抱きしめる。 そのまま、今日一日の為のじゅーでんを行ってやる。 「京介っ!・・・んっ・・・」 (ブーッ・・・ブーッ・・・) 折角の良い雰囲気をブチ壊しやがったのは、枕元に置いてあった俺の携帯。 桐乃の恨めしそうな表情が胸に突き刺さるが、御鏡からの連絡は早めに見たほうがいいだろう。 桐乃をなだめる様にキスを続けながら、送られてきたメールを確認する。 From:御鏡 光輝 件名: 本文:ストーカーの小隊がわかった はんにんはあらg End.
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279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/06(月) 21 25 37.52 ID E8IFGM4p0 「おい 桐乃」 「ん?」 「今日大学来たときのあれ なんだ」 「は?何のこと?」 「正門前にいたろお前 一緒に居たの誰だ」 「あー あーあれね」 「お前が話してたの あれ誰だ」 「あの人ね あー あー 知らない人」 「知らない人?」 「そ 初対面のひと」 「なんでお前はうちの大学で はじめて会う男と話してるんだ」 「なに?いきなり絡んできてその態度って?ウザいんですけど」 「俺は真剣なだけだ」 「だからー ただのナンパだって 声掛けられたの」 「そうなのか」 「そうなの まあ適当にあしらっておいたけどね」 「お前はいつもあんななのか?」 「はあ?」 「あんな楽しそうにナンパしてくる男の相手するのか?」 「楽しくなんか…別にね 塩対応してもいいけど可哀想じゃん?」 「可哀想?」 「そ 勇気出して声掛けてきてんだよ きっと ちょっとだけでも話してあげてもいいじゃん」 「本当か?」 「あーもー!アンタしつこい!ウザい!なんなの?!関係無いじゃん!!」 「…関係ないってどういうことだ」 「アタシに用がある人間にアタシがどんな風にしようと勝手でしょ!何か問題ある!?」 「…」 「そもそもナンパなんて日常だし 街歩いてたらされて当たり前だし 対応とか慣れてるし」 「…」 「まあアタシくらいの美少女だもん 男どもが放っておくわけないよねー?」 「…」 「なに?その顔?あ ひょっとして嫉妬してる?えー なにそれー キモーイ」 「…」 「"俺の女に手を出すな!"ってヤツ?うわー」 「…桐乃」 「そういうのウザいから やめてよね」 「…」 「心配してるのかもしれないけど おせっかいだから」 「桐乃」 「なに?あんなの アタシ一人でも大丈夫だから」 「桐乃」 「だから放っておいて!」 「桐乃」 「ああもう!!あっち行って!!」 「桐乃!!!!!」 「ひぅっ!?」 「…」 「…」 「あ…いや」 「な…に…そんな…」 「…」 「さ サイテー…女の子…怖がらせるとか…」 「…スマン 悪かった 感情的になっちまって」 「…出てってよ…」 「出て行かない まだ話は終わってない」 「これ以上なに…」 「お前が本当のことを言うまで俺は動かない」 「…」 「あのあとお前と会ったとき 明らかに様子おかしかったよな?」 「そんなこと…」 「あの男のせいか?」 「…」 「そうなんだな?」 「ちが…」 「…」 「…」 「桐乃」 「…うん」 「…そうか」 「…」 「聞かせてくれるか?」 「…あのね」 「…」 「…ナンパされるの 慣れてるってホントなんだ」 「ああ」 「でも…そういう時って友達がいるから なんとかなるんだけど」 「…」 「ひとりの時は 怖いの」 「…」 「みんなと一緒のときみたく 適当にあしらったり無視したり したいんだけど」 「…」 「怒らせちゃって なにか なにかされたらって思うと」 「…」 「笑って 話なんかして そうすれば大丈夫かなって」 「そうか…」 「凄く 怖くて だから 無理やり笑って」 「桐乃…わかった 言ってくれてうれしいよ その…怖かったんだな」 「…うん」 「なんか 悪い 嫌な気分にさせちまってすまない」 「ううん」 「いや さっき話しかけたときイライラしてた 強い語調になってスマン」 「…ちょっとこわかった」 「ほんっと!ゴメン!」 「やっぱ嫉妬してたんだ…」 「や まあ 嫉妬 ん…正直なところ あのとき男と二人でいたって時点でイラっとした」 「そっか 嫉妬か ふーん んふふ」 「なんで嬉しそうなんだよ」 「なんでもなーい」 「…なあ桐乃」 「わぁっ?!」 「どうだ?」 「ななな…いきなり抱きついてきて何…」 「優しくしてるつもりだけど…痛くないか?」 「…ちょっと痛い」 「こんなに細いもんな お前今日さ ナンパされたとき一人でなんとかしようって思ったんじゃないか?」 「…そりゃ アタシのことだし」 「お前は抱きしめられるだけでも簡単に傷つけてしまうくらい繊細なんだ そんなか弱い存在なんだ」 「ん…」 「弱さを見せないのは 桐乃 お前の良いところだ でも弱さを認める強さってのもある」 「認める…」 「自分ではどうしようもないこと 何もできないこと あるだろ?」 「うん」 「お前の悪いところだ 何でも自分でやろうとして 全部抱え込んでクラッシュしちまう ずっと前から ずっとそうだ」 「…」 「痛いなら痛いって 怖いって言ってくれよ」 「うん わかった…」 「いつでもお前のとこに行ってやる」 「ほんと?」 「ああ お前がピンチのとき俺が居なかったことあるか?」 「…ない」 「安心しろ なにかあったときはこの体温を思い出してくれ 俺はいつもお前のそばにいる」 「…スタンド…?」 「4部のアニメは良い出来だよな…って いい雰囲気が台無しだよ…」 「いいの アタシ達にそういうの似合わないの そう思わない?」 「まあ かもな」 「くすっ ふふ」 「はは」 「さて じゃあ行きますか」 「え?」 「ナンパ野郎に嫌な思いさせられたのよ 忘れるために何か美味しいものでも食べに行こうよ」 「え…今月キツいんだけど…」 「…なんか言った?」 「そんな目で見るなよ怖いよ」 「こないだ沙織に教えてもらった中華のお店があるんだ!行ってみよ!!」 「待て待てまて!沙織!?あいつがオススメする店の料理って幾らすんの?!」 「いいじゃんいいじゃん アンタこないだカード作ったんでしょ?それで」 「やめろその発想!カードは魔法のアイテムじゃないんだぞ!」 「ほらほら 食べログの評価高いし美味しそう!」 「うわっ!予算高!!たっか!!無理無理!」 結局大学近くにあるちょっと高いけど旨いって食堂で食べた。 桐乃はぶちぶち文句いってたけどそれなりに満足だったみたい。 ----------
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819 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/06/16(木) 23 47 00.39 ID aR/Jr1S/0 今の京介は『妹ゲー』についてどのような感想を抱いてるのでしょうか・・・ そして、梅雨前線に乗っかって、電波が降ってきます。。。 『桐乃の大冒険』 ある日桐乃が 起きてくると 大好きな兄貴が 起きてきた 朝ごはんに パンが一杯余ってるだろ お願いパンを つかおうぜ ぱん つかおうぜ ぱんつかおうぜ ぱんつ かおうぜ しかし桐乃は 料理が苦手 麻奈実と比べても 負けてしまう 料理に 自信のない 桐乃ちゃん パンはいつも つきてしまう ぱん つきちゃった ぱんつきちゃった ぱんつ きちゃった やがて佳乃がやってきた なんでぜんぶつかうのと おおさわぎ しかたが ないから 作りなさいよ パンつくってと 佳乃さん ぱん つくって ぱんつくって ぱんつ くって それを聞いた 京介は 結果を予想して おののいた おまえ パン作った事 ないだろう? ほんとにパンを つくるんか ぱん つくんか ぱんつくんか ぱんつ くんか 御存じ 桐乃の大冒険 これから先はどうなるか またの機会をごひいきに それでは皆さんさようなら -------------
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476 名前:【SS】桐乃と花火の記憶[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 10 15 59.82 ID OhAB/Nxi0 『桐乃と花火の記憶』 《今夜、デートしようぜっ!!》 俺は唐突に、桐乃宛にメールを送った。どこからどう見ても、妹に送るメールの文面ではない内容で。 (メールメルメルメルメルメルメ~♪) 送信から間もなく、携帯の着信音が鳴り響く。メール受信ボックスを開くと、桐乃からの返信が届いていた。 「返信、速すぎだろ……」 これが現役女子中学生の性能なのか。俺は若い世代の実力に畏怖しつつ、液晶に表示された文面を見る。 《ウザ。アンタ、誰と間違えて送ったの?怒んないから言ってみて》 そこには、鬼嫁による浮気する旦那への問いかけのような内容が映し出されていた。 俺はやましい事などしていない。しかし、妙な圧力に気圧されそうなのは気のせいだろうか? 《間違ってねぇよ。お前に送ったんだ》 俺は正直にそう返した。一瞬、敬語で返してしまいそうになったが、それでは兄としての威厳が皆無なので、淡々と答えてみた。元々、威厳があったかは怪しいけどな。 《ソンナーヤサシクシナイデー♪》 すると今度は、別の着信音が響き渡る。これはメールではなく、電話の着信音だ。 液晶には『桐乃』と表示されている。 「(ピッ)よう!」 『よう!じゃないわよっ!アンタ、さっきのメール、何っ!?』 通話口を飛び越えて、桐乃の怒りの言葉が、俺の耳を責め立ててくる。 「何って、今夜一緒に出かけようと思って、メールしただけだぞ?」 『だ、だからって……デ、デートとか言うなっ!!』 「別にいいだろ?」 「良いわけないでしょ!?このシスコンッ!!」 うぅ~む、俺はちょっとでもフレンドリーにと思ってそう書いたんだが、桐乃にとってはお気に召さなかったようである。キモいだの、変態だの、罵声がいくつも届いてくる。 「わ、悪かったよ!まさかそんなに怒るとは思わなくて……」 『……べ、別に怒ってはいないけど……』 ウソつけ、めちゃくちゃ怒ってただろうが!あれで不機嫌じゃなかったら、機嫌の良い時は天使になっちゃうだろ!? 「あ~、まぁいい。とにかく、今夜時間空けられるか?」 『えっ?あぁ、さっき練習終わったから、別に大丈夫だけど……』 「そっか。じゃあ家に帰ってきてから、一緒に出ようぜ」 『……いいけど。で?アンタ何処に連れて行く気なワケ?』 ひとまず誘いにはOKしてくれたものの、当然のように行先を聞いてくる桐乃。まぁ、当然の反応だろう。 「それなんだが、今夜、花火大会があるだろ?」 『あの、隣町のやつ?』 「そうそう。それに行こうと思ったんだよ」 『……ふーん』 具体的に場所なんか言わなくても、この辺は兄妹での意思疎通が容易いところだ。 俺達が小さい頃からやっている、隣町の花火大会。 この近所では、夏の恒例とされているイベントだ。 小さい頃は家族みんなで行った事もあった気がする。詳しくは思い出せないが、桐乃が一発で言い当ててくれたおかげで、説明せずに済んだ。 『分かった。いいよ』 思案したのか、少しの間があって桐乃から了承の言葉が返ってくる。 「よし、じゃあ家で待ってるわ。気を付けて帰ってこいよ」 『うん。……ねぇ、アンタさ』 「ん?どうした?」 『まだ……覚えてたの?』 不意に、桐乃から何かを確認するような問いかけがあった。 「え?一体、何の事だ?」 『……別に。じゃ、後で』 『(プツッ。ツー、ツー、ツー)』 「なんだ、いきなり切りやがって……」 桐乃は俺の聞き返しには答えず、すぐに通話を切ってしまった。まったく、相変わらず自分勝手な妹だぜ。 ……それにしても、さっきの問いかけ。何か意味があったのだろうか? 俺は心当たりがないのでそのまま答えてしまったが、それはアイツの望んだ答えとは違っていたようだ。 覚えてる、か――。 当てはまる記憶を探そうとはしてみたが、生憎俺の頭じゃスマートな解答は出せずにいた。 そのまま時間だけが過ぎていって、不機嫌な表情の桐乃と合流をし、何とも言えない居心地の悪さのまま、俺達は花火大会へと向かうのだった。 「おー!出店とか、結構出てんのな!」 「……」 「おっ、アレ型抜きじゃん!?まだあるんだなぁ!!」 「うっさいなー。子供じゃないんだから、そんなにテンション上げないでよ」 一緒にいるこっちが恥ずかしい。そう言わんばかりに、桐乃は俺をジトーっと見つめてくる。不機嫌さ丸出しである。 「ひ、久し振りなんだし、別にいいだろ!」 「単純バカ」 「うるせーよ!」 普段からトゲしかないような発言ばかりの桐乃だが、今日はいつもにも増して手厳しい。こうやって一緒に来てくれているだけ、最低の気分ではないらしいが、それでもご機嫌ナナメである事には変わりない。 なんとか機嫌を良くしなければ。さて、どうしたものか。 そう考えている俺の視線の先には、お面がいくつも並ぶ、子供向けの出店があった。そしてそこに、今の俺にとって天の救いのようなアイテムが用意されていた! 「おい、桐乃!アレ、メルルのお面じゃね?」 「メルちゃんキター!!」 俺の声を遮らんばかりに、桐乃は勢いよくその出店へと向かっていった。 「すみません!コレとコレッ!!表情違いで一つずつください!……ほら、そんな所にいないで、早くお金払ってよ」 「お前の方がテンション上がってんだろっ!!」 なんで当然のように俺が支払う事になってるのか。そんな疑問は置いておいて、とりあえずは桐乃の機嫌は一気に回復したようである。恐るべし、メルルパワー。 「えへへー。メルちゃんマジ天使ー」 「プッ」 さっきまでむくれていたのに、今じゃしまらない顔してさ。コロコロ表情が変わるヤツだけど、やっぱり笑ってる桐乃が一番だよな。 「何ニヤついてんの?」 「いーや、別に」 「ふん!……キモ」 相変わらず、一言多いけどな。 「そういえばさ……」 「ん?」 花火が見えるスポットへと、二人並んで夜道を歩く。 そんな中、桐乃が俺に話しかけてきた。 「どうして急に、花火大会になんて誘ったの?」 「……あー」 「だれか誘うにしても、他に選択肢はあったでしょ?地味子とか、黒いのとか……。なんで、アタシなの……?」 桐乃は俺に目を向けずに聞いてくる。その表情は暗くて窺い知れなかったが、声のトーンを聞く限りでは、曖昧に答えてはいけない気がした。 「そうだなぁ」 そもそも、花火大会に行こうと思ったのは、他愛もないきっかけだった。家への帰り道に、道端に貼られたポスターに目がいき、久し振りに行ってみたいなと、単純に思ったからだ。 デート、なんて茶化した言葉を出すには、あまりにもくだらない理由だったと思う。 それでも、桐乃を誘ってここに来たのは―― 「一緒に見たいと思ったんだよ。お前と」 「えっ?」 「ここに来ようと思った時、最初に浮かんだのが、お前と一緒に花火を見てる光景だった。ただ、それだけだ」 「……」 理由を伝えようとしても、それ以上の説明が出来なかった。 言葉通り、桐乃と行きたい、それだけを思って誘い出しただけだから。 「……ふーん。あっそ」 バカじゃん。 小さくそう呟く桐乃は、表情を悟らせまいとあさっての方へ視線を送っている。 俺の誘い文句が、コイツの意に沿ったのかは分からないが、この様子じゃそれほど不愉快ではないらしい。つい最近、見抜けるようになった事だけどな。 定速に進む、二人の足音。 まばらに続く人の波は、皆同じ方向へと流れていく。 この景色を眺めていると、俺は無意識に記憶の奥に閉まってあった出来事を思い出していった。 そう、あれはもう十年近く前の事だろうか? いつかの夏休みに、俺と桐乃は両親に手を引かれ、花火大火に訪れた。 子供の頃に見上げた花火は、ただただ大きくて、夜空に咲く色鮮やかな花を、食い入るように見つめていた。 時間を忘れ、一つ、また一つと打ち上がる花火に夢中になっていたのだ。 一方の桐乃はというと、幼いから仕方無いだろう、花火の轟音にも関わらず親父の背中で眠りこけていた。 やがて花火も打ち終わり、家に向けて歩いている途中に、桐乃は目を覚ました。 「ウワアァァン!!ヤダ、ヤダ!アタシも花火みる―っ!!」 自分が寝ている間に花火大会が終わってしまった事を知ると、桐乃は泣きながら親父の背中で暴れた。 「うっ、すまん桐乃!泣くな……」 「ほーら。また来年もやるんだから、泣かないの」 親父とお袋は、困惑しながらも桐乃をあやす。しかし桐乃は、「見たい!見たい!」と駄々をこねるばかりであった。 桐乃はなかなか泣き止まない。その様子に困り果てた両親だったが、当時の俺は大きい声で桐乃に向かってこう告げた。 「またオレが連れてってやるよ!!」 「……ふぇ?」 「またいつか、オレが桐乃を連れてきてやる!その時は、いっしょに見ような!」 「……グスッ」 「だから、泣くな桐乃。なっ?」 「……(ゴシゴシ)……うんっ!!」 俺がそう言ってやると、桐乃はニッコリと笑ったっけ。 親父もお袋も、「京介にはかなわないなぁ」なんて言って、安堵して俺達を見ていた。 それから桐乃は、親父の背中から降り、嬉しそうに俺と手を繋いできた。 「やくそくだからね、きょうちゃん!!」 「おぅ!」 「えへへ」 それまでの泣き顔などどこ吹く風で、桐乃は嬉しそうに笑っていた。 そんな仲の良い兄妹の姿が、俺の脳裏に映し出されていく――。 あぁ。 俺はなんという馬鹿野郎だ。 俺と桐乃にだって、こういう時代があったんだ。 それを今まで忘れていて、思い出す事もなく日々を過ごしてきた。 その後の花火大会も、結局一緒に行く事は叶わなかった。 そこから何度かの夏は、行こうと思っても都合がつかずに行けず、そしてある時を境に、俺達はその約束さえ無かったものにしてしまい……今に至る。 いや、正しくは、「俺が約束を忘れた」のだろう。 多分、今日の電話越しに桐乃が聞いた「覚えてる」というのは、この約束の事だと思う。 そうすれば、忘れていたのは俺だけで、桐乃はずっと、連れていかれる事を願っていたのかもしれない。 そう気付かされた瞬間、俺は自分の愚かさを激しく悔やんだ。 コイツは俺を嫌いなはずなのに。 それでも、忘れないでいてくれた。 顔を合わそうとしなくても、口をきかなくても。 幼い頃のささいな約束を、ずっと覚えてくれていたのか……。 その事実を知ると、一気に目頭が熱くなり、自然と涙を零してしまった。 (ヤベッ!!) 俺は急いで涙を拭う。今は桐乃と一緒だ。昔の記憶を思い起こして泣いている場合ではない。 桐乃に、気付かれただろうか?俺は慌てて桐乃を見やるが、桐乃は別の方へ目を向けていた。助かった。 それにしても、今回の件は俺に落ち度がある。 小さい頃とはいえ、桐乃を騙していた事になるのだから。 ……謝ろう。時間は遅れたけど、それで少しでも桐乃の積年の思いが救われるのならば。 大袈裟かもしれないけれど、俺にはそんな風に思えていたんだ。 「なぁ、桐乃」 「何?」 「さっきの……電話で話した事だけど。……今、思い出したわ」 「……それで」 続けて。桐乃はそう促してくる 「ごめんな。連れてこれなかっただけじゃなく、忘れちまってさ」 「…………」 「ホント、ごめんな」 「……いいよ、もう。気にしてないから」 桐乃はそう言ってくれた。本当に気にしてないわけではないだろう。けれど、思い出してくれたから、いい。そう、思ってくれているのか? 「それにさ、連れてきてくれたじゃん。今日、こうして、約束通りに、さ」 「桐乃……」 「確かに、忘れてるって気付いてムカついたけど……でも、さっきアンタ……京介がアタシと見に行きたい、って言ってくれて、……ちょっと嬉しかったから」 暗い中、わずかに桐乃の頬が紅潮していくのが見てとれた。 それでも桐乃は、俺を見つめながら、少しだけ照れくさそうに 「それでチャラにしてあげる!」 そう、笑ってみせる。 それを見て、俺は思わず胸を高鳴らせてしまった。 (ぐっ!!妹なのに……) 天使かと思ったぜ。悔しいが、本心からな。 そんな甘い雰囲気を兄妹で醸し出していると、 (ドーンッ!) 大きな音を響かせて、大輪の花火が俺達の頭上に花を咲かせた。 「おーっ!」 「ワーッ、綺麗ー!!」 お互いに照れくさい空気を作っていただけに、タイミング良く打ち上げられた花火に二人共に視線を移す。 ドン! パラパラパラ……。 絶えず彩り豊かな花火が続く。周りの人達もその場で足を止め、喝采交じりに夜空を見上げている。 「ここだと大きく見えるねー!」 「あぁ、そうだな……」 桐乃も無邪気に花火を眺めている。その姿は、いつか花火を見れずに泣いていたあの頃の桐乃と、重なって見えた。 (良かったな、桐乃――) 数年遅れで叶えられた約束を、声には出さずに喜んだ。 今も昔も、桐乃のこの表情が、俺には何より嬉しいらしい。 そんなシスコン全開の思考のままに、俺も空に描かれる花火を見上げていた――。 「本当の事を言うとね」 花火大会も終わり、家に向かって歩いている途中で、桐乃は俺に言ってきた。 「昔、花火を見れなくて泣いた時さ、別な理由があったんだよね」 「別の理由?」 「そっ」 「寝ちゃってたのが悔しいとばかり思ったぜ」 「勿論それもあるけど……」 桐乃はチラッ、チラッ、と俺を横目で窺いながら、何かを切り出そうとしている。 「あの時、ア、アンタがあまりに嬉しそうに花火の事を話すから、なんだか悔しくなっちゃって……」 「えっ?俺、そんなに楽しそうだった?」 「そうよ!すげー、すげー!って何度も繰り返してさぁ」 「へ、へぇ……」 「アタシは見てないのにー!って思って、だんだん寂しくなっちゃって」 ……桐乃さん、それは君が正しい。今更だけど、マジでゴメンね。 「思わず、泣いちゃったってわけ」 「それは悪いことしたなぁ……ゴメンな」 「それはさっき許したでしょ?もういいって」 「サンキュ。……でも、それでよく泣き止んだよな」 「え?」 「いや、いくら俺が今度連れてくって言ったにせよ、そう簡単には納得しなさそうだけどなぁ」 「それは!アンタが言ってくれたから……」 桐乃は勢いよく何かを言おうとしたが、急に言葉を詰まらせ言い淀んだ。 「えっ?俺が?何?」 「え、えっと……えっと……」 キョトンと聞き返す俺、対して桐乃は、視線を泳がせながら慌てているように見える。 そして、 「……な、何でもないっ!!」 と、急にムスッと黙り込んでしまった。 「何だよ~、そこまで言ったら言えよなー?」 「うっさい。バカ!さっきまで忘れてたのに、エラソーにすんな!」 「うぐ……結局、いつも通りかよ」 さっきの健気さは何処に消えたのか……。目の前じゃ桐乃はフンッ!と頬を膨らませて、高圧的な姿勢でそっぽ向いている。 まぁ、なんだ。 たとえ昔の記憶を思い出しても、収まる所に収まる、というか。 俺も桐乃も、こういう関係が今の俺達なんだろうよ。 そう思うと、妙に落ち着いちまってさ。 「俺の妹が、可愛いわけがないもんな」 「……何か言った?」 「いや、なにも」 そんな悪態だって、不意に零れてしまうわけだ。 「まぁ、今回は許してあげたけど――」 ただ、少し変わった事があるとすれば、 「これからは、もう約束破らないでよね!!」 そう言って、桐乃が俺の手を取り、自分の手を重ねてきた事ぐらいか。 「それは、また連れてこいって事か?」 「当たり前じゃん?」 「へーへー。分かったよ」 「絶対だからね、京介!!」 ったく、見惚れるくらい良い笑顔しやがって。 そんなの反則だろ?何も言えねぇよ。 いつかの夜と同じ、手を繋いで歩く帰り道。 また来年の夏も、その先も、俺が桐乃の傍にいるのが確定したわけだ。 ただ、今度はもう忘れねぇよ。絶対に、な。 俺は不意に絡まった二人の小指に、そう誓った――。 ----------
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934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/05(土) 22 24 08.02 ID Zy50bokd0 「よーし桐乃。俺は目をつむり手で隠しておく。さらに後ろを向いておくから風呂場から出て行ってくれ」 「はあ?!なんで後ろ向いてんの!お風呂で洗いっこしようって言ったのそっちでしょ!今さらなに?!」 「それはまあそうだけど。でもそれはお前に誘導された気がしないでもない…」 「ちょ、ひ人のせいにすんな!あたしは嫌だったの!やりたくなかったのに!それを…無理矢理アンタが…」 「ひとでなしみたいに言うな!…まあ俺が言ったのは確かだし 実際やりたかったのも認めよう」 「じゃあいいじゃん。こっち向きなよ。洗いっこしよ?」 「しよ?じゃねえよ!なんで前なんだよ!対面で洗いっことか聞いたことないぞ!普通は背中だろ!」 「交代しなくていいから一緒に洗えていいじゃん?」 「よくねえよ!俺が良くてもそっちがよくねえだろ!」 「なんで?京介水着着てるし、もちろんアタシもちゃんと水着きてるし問題ないでしょ?」 「あるよ!水着っつってもなんでだよ!なんでお前スクール水着なんだよ!」 「しょ、しょうがないでしょ!水着は全部夏物服と一緒になおしちゃったんだから!学校で使ってたこれしかなくて…」 「嘘だっ!!学校で とか絶対嘘だ!」 「うそってなんでよ!証拠でもあるの?!つかこっち向け!こっち見てしゃべれ!」 「やだっつってんだろ!あるよ!大あるよ!!」 「言ってみなさいよ!!」 「なんでネームのとこに書かれてんのが"きりの"なんだよ!普通は高坂だろ!しかもひらがなって!」 「!!しまった…じゃ、じゃなくて!ここここれは書き間違えたの!あと…じゃない!そう!PTAでそう決まったの!下の名前でひらがなでって!」 「…わかった…。わかったから。お前の苦しい言い訳をこれ以上聞くのは辛い」 「なんか釈然としないけど分かったならよし!あとこっち向け」 「あともう一つ分かった」 「なによ」 「ちょっと前に貸してもらったあのゲームが。妹もののゲーム。あのゲームの意味が」 「ギク」 「一通りプレイしてみたけど普通の作品だよ。楽しくプレイできるしキャラは可愛い。ただ一点を覗いて」 「え、えーっと」 「なぜか登場する妹がずっとスク水を着てるんだよな。日常生活でずっとって設定で。スタッフがちょっとアレな感じ」 「…」 「繋がったよ。俺が洗いっこ提案して、その後スク水妹ゲームを渡されて 今お前がスク水ということが。点と点が線になった」 「~♪」 「口笛吹いてごまかすな」 「それはたまたま!たまたま洗いっことゲームのタイミングが合っただけ!それだけ!もういいでしょ!だからこっち見なさい!」 「…何が目的だ?」 「人の話を聞けえ!!背中こっちに向けて喋るな!」 「…ひょっとして…お前俺をスク水萌えにしようとしてね?」 「ギク」 「図星か…しかし目的は分かったけど意図がわからない」 「そ、それは…その…あの…」 「もしかして それは俺が眼鏡フェチだってことと関係あるのか?」 「っ!」 「はぁ…分かったよ。お前がなんでこんなことしたのか。何を心配してるのか」 「え…」 「お前の想像どおりならこう言える。大丈夫。俺はお前しか見ていない。俺にはお前 桐乃だけだ。だから安心しろ」 「京介…」 「確かに俺は眼鏡が好きだ。でももう一つある。俺は桐乃 桐乃ってだけで萌える。萌え要素は桐乃なんだよ」 「な なにそれ…」 「コスプレすれば簡単に萌えキャラになれるけど でも誰も桐乃にはなれない」 「え…と その…」 「眼鏡に関しては…そうだな。俺の初期装備だからな。簡単に捨て去ることできるものじゃない。すまん。でもこれだけは言える」 「…うん」 「俺の萌え属性は桐乃。ずっと変わらない。絶対だ」 「…へへ。なにそれ。いいこと言ってる風なのに萌えとか属性とか。変なの。ふふ。なんかハズいし…」 「わかってもらえたかな?」 「うん。ありがと。安心した。凄く」 「そうか。よかった。…じゃあ出てってもらえるかな?ねえ?桐乃?」 「は?はぁ!?なんでそういう話になるの?!流れ的にこのまま…でしょ!?」 「流れねえよ!駄目だっつてんだろ!」 「説明しなさいよ!駄目だめってだけで納得できるわけないじゃん!」 「そ それも難しい…衣に包んで包んで言うなら 俺のリヴァイアサンが目覚めようとしてる…」 「リ?なにそれ。なんで召喚獣がここで出てくんの?」 「半分おっきしてるんだよ。前向いてお前見たら絶対封印が解かれる」 「ぜんっぜん分かんない」 「これ以上の説明は許してくれ…とにかくお前には絶対見せることができないんだコレは」 「じゃあ?じゃあなに?アタシを見るだけでもいいんだけど!それもしないってことはアタシの身体は見るに値しないってこと?」 「ちがう!ちがうよ。そうじゃないんだ。ただお前の汚れを知らない水着姿は今の俺には毒なんだ。リヴァイアサンにも」 「でも海行ったとき見たじゃん。あれは?」 「いやあれはそういう場だったから冷静に見れて…でもあれだよね。家で見るスク水って凄い破壊力あるよね。俺びっくりしちゃった」 「~~わかんないけど…ふう。アンタがそこまで言うならやめといてあげる」 「そうか…ふう。やめてくれるか」 「うん。あとでやっぱ見たかったって言っても遅いんだからね。背中こっちに向けてたこと後悔させてやる。ま 今回はこのくらいね」 「よかった…今回は?」 「当たり前でしょ。絶対洗いっこするんだから」 「まだやるつもりなのかよ…前から?」 「ま それはお楽しみってことで。次はもっと可愛い水着で悩殺してやるんだから ふふん」 「はあ…そうかよ。楽しみにしてるよ」 「うん。じゃ」 「あいよ」 「あ そだ」 「?」 「水着洗ったげる。ちょうだい」 「…は?」 「だから。今履いてる水着。ほら」 「いやいやいや。ちょっと着ただけで汚れてないから。つかお前いるのにマッパになれねえだろ」 「いいから。遠慮しなくていいから」 「いやいやいやいや。よくねえよ。俺のケツ見たくないだろ。俺が洗うって。遠慮とかじゃなくて」 「いいでしょ!ただの親切心!ほら!はやく!」 「いやいやいやいやいやい。なんでそんな語調が強いんだよ。強制的なものを感じるんだが」 「なんですぐ脱がないの!アタシが洗うって言ってんだから洗わせろ!さあ!さあ!」 「怖い!桐乃こわいよ!」 「もう!なんで言うこと聞かない!!」 「やだ!絶対やだ!嫌な予感する…変なことされるきっと!」 「…怖くないから…ほら…いいから脱ぎなさい…じゅる」 「じゅる?!じゅるってなに!?見れないけど絶対怖い顔してるよこの妹!」 「パンツを…海水パンツ…いや兄水パンツ…ふひ ふひひ」 「おかしい!ぜったいおかしい!ににに逃げないと!って!狭い!風呂場狭い!逃げ場所が!あああ退路塞がってる!」 「あーにーぱーんー」 「あああ来るな!声が近づいてくる!くんなこっちくんな!」 「くーんーかー」 「あわあわあわあああ!!」 「くんかくんかくんかくんかくn」 「いやああぁあぁあああああ!!」 終わし ラブラブちゅっちゅ書きたかったけどこういうのしか書けないです 申し訳ない ----------
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374 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/03/23(金) 21 00 09.40 ID oZ3DXYes0 [2/2] きりりん饅頭か~ ※若干エロ描写あり 「なぁ、桐乃 『桐乃まんじゅう』っていうのを耳にしたんだが、コレってなんだ?」 「え!?えっと・・・ね、京介は食べてみたいの?」 「あぁ、どんなまんじゅうかはよくわからんが、『桐乃』って言葉が入ってるから 気になってな」 「し、し、シスコン!そんなにあたしのこと気になるんだw」 「うっせ!シスコンだよわりぃか!いっつも桐乃のことばっかり考えちまうんだよ!」 「ちょ!!あ、あ、あんた・・・!」 「で?桐乃まんじゅう、食べさせてくれよ」 「・・・わかった」プチプチ と言いながら制服のボタンを外す桐乃 「え!?ちょ!き、き、桐乃!?なにしてんだ!?」 「は?あんたが食べたいっていったんでしょ!」 「いや、そうだとしても、なんでお前が脱ぐんだ!?」 「あんたほんとバカね 『桐乃まんじゅう』っていったら・・お、おっぱい のことしかないじゃない!!もうっ!言わせんな!!」 「わ、わかった!わかったからちょっと待て!」 「はぁ?今更なにいってんの?ほんっといくじなし・・!」 「ちげぇーよ!このっ!!」 「きゃっ!」 「・・・京介、『桐乃まんじゅう』食べていいよ?」 「あ、あ、あぁ・・」 「食べられるの初めてだから、優しくしてね?」 いや、A.Aさん、「おっぱい」っておっぱい饅頭のことだから! いやだなぁ、何勘違いしてるんすか~ ハハハ -------------
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右左氏の4コマに登場する女の子。 真面目な性格…の筈だったが、作者のボキャブラリーのせいか回が進むごとにどんどんバカになってゆく。 単4なら余裕で入る。 右左氏による設定(pixiv)
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662 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/16(火) 14 29 52.52 ID fyXKeioL0 [2/12] 648 あやせたんの怒りを静めるために、桐乃×あやせを書いてみたよ! お泊り会にて就寝前ベッドの上で あやせ「ねえ、桐乃」 桐乃「なに?」 あやせ「桐乃は私とお兄さん、どっちの方が好き?」 桐乃「え? そんなのあやせに決まってるじゃん。 あいつのことなんかまったく興味ないし」 あやせ「ふーん。 じゃあさ、私のことは興味あるの?」 桐乃「あるよ。 あやせの事いろいろ知りたいな」 あやせ「そうなんだ・・・」ポッ あやせ「じゃあ、私の今日の下着の色知ってる?」 桐乃「え? えっと・・・お昼は水色の縞パンで、今はピンクのリボンつき、かな?」 あやせ「違うよー。 それは桐乃の下着でしょ?」 あやせ(今日は桐乃に見られてもいいように、お昼は白の全面総レースで、今は黒の透けてるヤツなのに・・・) あやせ「・・・・・・じゃあお兄さんのは?」 桐乃「朝は灰色のボクサーパンツだったよ。 今は紺色のトランクスじゃないかな」キッパリ あやせ「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」 あやせ「やっぱり、お兄さんの事・・・!」 桐乃「違うから!見たんじゃなくて、あいつのローテーションを知ってるだけ!」 あやせ「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」 あやせ「ごめん、桐乃。私ちょっと用事が出来ちゃって・・・ お兄さんを狩りに行かないと・・・」 桐乃「あやせ、落ち着いて! あたし、今は兄貴よりもあやせと一緒にいたいから!」 あやせ「本当?」 桐乃「本当だって。 あやせは柔らかくて温かいからさ、ずっとこうしていたくなるし」ギュッ あやせ「桐乃・・・」カァァァァ 桐乃「あいつだとあやせみたいに柔らかくないからさ。 ・・・・・・でも、力強いし、優しいし、良い匂いだし、すっごい落ち着くんだよね」 あやせ(・・・言いたいことはあるんだけど、気持ちよくて眠くなってきちゃった・・・・・・)クークー 加奈子「・・・とりあえず3うへぇ。 でよ、加奈子とランちんはどこで寝ればいいんよ?」 ランちん「うへぇって何?」 -------------